2大就活小説を比較。
こんばんは。
せっかく就活したので、就職活動の話題をいくつか。
つい最近読み終わった本があります。
これ。
石田衣良さんの「シューカツ!」
就職活動を題材にした小説を紹介しているサイトで見つけました。
就活小説といえば、これかな。
朝井リョウさんの「何者」
これは、就職活動が本格化する前に読みました。
どちらも就活小説として有名だと思うのですが、私の読んだ感想はかなり違ったので比較してみます。
どちらも仲間と就職活動を乗り越えていくという筋書きは一緒。
でも、読み終えた印象は違いました。
「シューカツ!」は、就職活動を通して仲間の大切さを再認識し、本人が成長していくようなストーリー。
文章の節々に散りばめられている、主人公が思って、考えた決意は、素直に自分に染み込んでくるようでした。素直に励まされた。手帳にメモしたい文がたくさん。あとはマスコミ関係を目指す人は必読だと思います。
舞台はバブル以降景気が持ち直してきた時代。売り手市場だとも言われていて、今年の就活と少し被ります。しかし皮肉なことに、出版が2008年10月。リーマンショック直後というか、真っ只中というか。リーマンショックが起きた時には、もう完成してたんだろうな。
とかなんとか、無駄な考えを巡らせていました(笑)
一方「何者」は、就職活動をする中で登場人物一人ひとりの人格の中の中まで透けて見てしまっているようでした。
これは私自身の話ですが、自分の性格は悪いと思っているので、それがどんどんえぐられる印象を受けました。読みながら、「嫌な性格だなー」と思う登場人物のように、実際に就活で自分がなってしまうんじゃないか。そんな風に考えてしまいました。
私は、就活前に「何者」、就活後に「シューカツ!」を読みました。
でも、おすすめするなら「シューカツ!」は就活前かな。
「何者」は、就活関係なく、誰にでもおすすめです。